CHAOS;CHILD [カオスチャイルド] 妄想科学ADV

SilentSkyまで終わったのでまとめてざっくり感想

 

OverSkyエンド
最初はこれがセリカエンドという扱いかと思ってた。
二人はどこへ旅立ったのか。その先にあるのは希望なのか絶望なのか、そういった予想すらできないほど情報が少なかった 。最初は必ずこのエンドらしいので、他のルートへの橋渡しという意味合いなのだろう。

 

ひなエンド
カオスヘッドでのこずぴぃエンドに近く感じた。あちらは二人とも果てるが、こっちでは倒れた宮代とそれを認められない
雛の逃避行ということで、雛は「妄想」の世界に閉じこもったということなのだろう。

 

うきエンド
全ルートやって振り返ってみてもこのルートが一番涙を誘った。うきの献身の動機付けに多少違和感を感じたが、戻らぬ人を待ち続けるという結末には弱いので。

 

華エンド
ジャイアントロボ
泉里を殺してしまったのではと恐れる華が、後半ではモンスターに殺される人たちをあまり気にかけなくなったちぐはぐさは気になったが、まあネタエンド枠みたいなので細かいことはどうでもいいのだろう。

 

乃々エンド
乃々には大きな秘密が残ってるのは雰囲気で察せたが、泉里だというところまでは思いが至らなかった。
それ以外はほぼ想定内。ただ、宮代の危機に際して戻ってくるだろうとは予想してたが、泉里の姿での帰還はちょっとウルッと来た。和久井は登場初期から怪しい感じはしてたが、1stエンドで佐久間が黒幕だったのでこっちはミスリードを誘
った配置なのかと思ったらやっぱり裏があったw

 

SilentSky
こちらをスタートして初めて解ったがOverSkyではなくこっちが世莉架エンドだった。
OverSkyと乃々ルートの両方を踏まえた後日談、というか真の舞台裏ということか。
この世界の裏側設定は完全に予想外だった。だが驚きの急展開というより答え合わせをして収束するの後日談の空気をかもし出している。
直接の関連作ではないが、科学アドベンチャーの過去作であるシュタゲが『全てを忘れた彼女に出会い、ゼロから再び始める』結末だったのに対し、『全てを思い出した彼女を再び出会うが、互いに知らないふりをして違う道を進むという愛』というビターな結末で心に小さな痛みを残すのはとても良く出来ていた。
全く違うジャンルだが、このラストシーンを見ている感覚は映画『半落ち』を思い出させた。
半落ち』でも、自らが救った相手を「知らない」と言い切り護送されていくラストシーンだったが、愛情や感謝など大きなものを心に秘めていながらも僅かに視線を合わるだけで互いの幸せや望みのために他人のふりをするという部分で視聴者である私に同じような感情を抱かせたのだろう。

 


総評としては、心に響くシーンはいくつもあったが、物語のダイナミックさはそこまで伝わってこなかった。
カオスヘッドと同様に、戦闘で痛めつけられるシーンが必要以上にしつこく冗長に感じた。
ランク付けするなら、カオスヘッドを微妙に越えたがシュタゲには全く届かなかったと言った所ではないだろうか。