「戦争の世界史」 ウィリアム・H・マクニール

世界史と題しているがほぼ欧州史であり、東アジア・アメリカ・アフリカは欧州に関連した部分についてのみ解説。
戦争という目的の為に作られ動く軍隊、それを存在させて維持させるための経済・技術・文化・国家システムなどを歴史の流れに沿って解説している。
そういった構造についての論なので、欧州を題材にしてはいるが他の地域、日本などにも応用して当てはめ考えることができる。
著されたのが1980年代ということで、ソ連崩壊による共産主義システムの終焉についてや、911テロ以降の非対称戦争などについての分析が無いのが残念。